タマゴタケを見つけよう!
※本記事はキノコ狩りを推奨するものではありません。キノコ狩りはルールやマナーを守り、必ず専門家と行いましょう!
タマゴタケとは
タマゴタケについて
タマゴタケ(卵茸、学名:Amanita caesareoides)とは、ハラタケ目テングタケ科のキノコです。幼菌のころは白い卵の殻のようなツボに包まれていて、その見た目からタマゴタケと呼ばれるようになりました。派手な色合いから毒キノコのようにも見えますが、無毒であり食用キノコとして有名です。
タマゴタケの発生時期・発生場所は?
タマゴタケは初夏から秋にかけて全国各地の里山から亜高山帯まで、さまざまな場所で発生するキノコです。生きている木と共生する菌根菌であり、広葉樹(コナラ・ミズナラ・ブナ・シイなど)・針葉樹(マツ科)の根元や周辺で発生します。深い山奥に行かなくても、道路脇や公園でも案外生えていますね。
タマゴタケの食べ方は?
タマゴタケの可食部は、傘・柄です。白いツボは食べません。
またキノコには珍しく、生食が可能なキノコです。ただし天然に生えているが故に、寄生虫が潜んでいるリスクがあります。生食するなら、少なくとも傘が完全にツボに隠れている幼菌のうちを狙うのが、リスクが最も低いです。
おすすめの食べ方は、素焼き・バター炒め・鍋・ピザ・サラダなど、さまざまあります。ただし湯に通すと色素が落ちてしまうので、色合いを残したいなら素焼きやピザを作りましょう。
タマゴタケの特徴は?
幼菌(食べごろ)
・白いツボ(外皮膜)に包まれて、地中から顔を出す。
・最初は完全にツボに隠れているが、成長すると赤~赤褐色の傘が顔を覗かせる。
・傘は楕円球状。
成菌(食べごろ)
・傘の径は6~20センチ。柄の長さは6~20センチ。柄の径は1センチ前後。
・幼菌時楕円球状だった傘は段々と饅頭状になり、やがて平らに広がっていく。
・傘中央に薄っすらでっぱりがある。
・傘のフチに、放射状の条線がある。
★ヒダは黄色で密。
・柄の上部に大き目のツバがある。
★柄は黄色とオレンジのだんだら模様。
・柄の中身は中空。
・ツボは大きくて深く、それなりに厚みもある。
・肉質はもろく、ボロボロと崩れやすい。
老菌(食用には不適)
・傘の色があせる。
・傘が反ってくる。
・ツバが落ちてしまうことも。
注意するべき毒キノコ
ベニテングタケ
ベニテングタケは、タマゴタケと同じハラタケ目テングタケ科に分類されるキノコです。発生場所は中部地方以北の亜高山に多く、マツやシラカバ周辺の地上から顔を出します。
傘の色がタマゴタケにそっくりで、またベニテングタケは傘表面に白いイボが無数についているのが特徴です。しかしこのイボは、雨に打たれると落ちることがあり、キノコ狩りの素人であれば間違えてしまうリスクは十分にあります。
ベニテングタケとタマゴタケの見分け方
・傘の表面に白いイボがある(すべて取れてしまうこともある)
・ツバが白い(タマゴタケは黄色)
・柄がささくれていて、白い(タマゴタケは黄色とオレンジのだんだら模様)
タマゴタケの下処理
タマゴタケを洗う
傘と柄の表面を流水で洗い、汚れを落とします。ツボや石突きは簡単に取れるので、手で取り除きましょう。
タマゴタケを塩水に浸ける
天然のキノコなので、塩水につけて虫出しします。タマゴタケは虫が入っていることは少ないですが、念のため行いましょう。
水1リットルに対し、塩は大さじ2弱です。1~2時間ほど塩水に浸け、その後ザルにあげて水切りします。
タマゴタケを切る
料理によって、使いやすい大きさに切り分けます。傘と柄で分けるのがおすすめです。ここまで下処理が済んだら、作りたい料理にあわせて自由に料理しましょう。
タマゴタケのピザ
筆者がもっともおすすめのタマゴタケの食べ方は、ピザにすることです。タマゴタケの食感が活きて、旨味をより強く感じられます。動画内で作り方を詳しく解説しているので、興味がある人はぜひ覗いてみてください。
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