カニクリームコロッケはコツさえ掴めば簡単に作れる!
洋食屋さんの「カニクリームコロッケ」ってオイシーですよね。衣はザクザクで中は濃厚。「こんなの家でも作れたらなぁ」と、誰もが一度は思ったことがあるはず。
今回はそんなみなさんの夢を叶えるべく、憧れのカニクリームコロッケの作り方を徹底解説します。もちろん本物のカニはなかなか手に入らないものなので、代用品としてカニカマを使ったレシピを紹介するのでご安心ください。
カニクリームコロッケを作るのは難しい印象があるとは思いますが、実は慣れたらとっても簡単です。まだ作ったことがない人は、ぜひ挑戦してみましょう。
・具材の水分はしっかり飛ばそう!
・ベシャメルソースの作り方をマスターしよう!
・衣をつけるのはタネを半冷凍させてから!
・破裂させないための揚げ方を覚えよう!
【再掲】
また食べたいカニクリームコロッケ✨
ただしカニカマ使用だヨ🦀🦀🦀🦀🦀🦀#おうちごはん pic.twitter.com/Vs1LAImfG5
— キンクマ主夫@料理家ハムスター (@kinkumashuhu) December 20, 2023
お料理開始 Let’s Cooking!!
カニカマを刻む
カニカマは適当な大きさに刻みましょう。あとで炒めた際に縮むので、少し大きめがおすすめです。
具材を炒める
薄くスライスした玉ねぎを、オリーブオイルとバターでじっくり弱火で炒めます。食材の水分が多いと、揚げた際にコロッケが破裂する原因になるので注意しましょう。
ある程度玉ねぎの水分を飛ばしたら、続いてカニカマも加えて炒めます。炒め終わったら、一度バットに移してください。
ベシャメルソースを作る
ベシャメルソースとはフレンチではお馴染みのソースであり、ホワイトソースの一種です。日本においては通常、ホワイトソース=ベシャメルソースの認識になっています。クリームコロッケ以外にも、シチューやグラタンを作る際には欠かせません。
まずは弱火にかけたフライパンにバターを溶かし、バターが溶け切った頃に振るった薄力粉を加えます。粉をそのまま加えると、ダマの原因になるので要注意。
弱火で炒めてルウを完成させる
粉にバターを吸わせながら、粉を炒めていくイメージです。5分ほど弱火で炒め続けると、段々と粉っぽさがなくなります。表面がフツフツしてきたら次のステップへ。
牛乳は人肌がベスト
人肌に温めた牛乳を3~4回に分けて加えます。牛乳を加える度にしっかり混ぜましょう。
牛乳とルウの温度差があるほど、ベシャメルソースは滑らかに仕上がりますが、牛乳が冷たすぎるとダマができます。逆に牛乳が熱すぎると温度差が少なくなるので、ソースの滑らかさが損なわれてしまう原因に。
ベシャメルソースは漉して完成
ソース全体にとろみがついたら、一度漉します。この工程を行うだけで、ベシャメルソースの舌ざわりが段違いに。
そして漉したソースに、先ほど炒めておいた玉ねぎとカニカマを加えて混ぜ、さらに塩胡椒・粉チーズ・コンソメで味を整えます。最後に隠し味のブランデーを少々。とくに本物のカニを使った場合は臭み消しの効果がありますが、単純に甘味や香りがプラスされて美味しく仕上がります。
粗熱を取ってラップで成形
ソースの表面が乾燥すると食感を損ねるので、コロッケの具が完成したらすぐにバットに移して広げ、冷水の上で一気に粗熱を取りましょう。粗熱が取れたら50gずつに分け、それぞれラップに俵型に包んで冷凍庫で半冷凍します。大体1時間半~3時間が目安だと思います。
バッター液でパン粉を付ける
触ってみて衣が付けられそうな固さにまで凍っていたら、最後に形を整え、バッター液にくぐらせてパン粉を付けます。パン粉の付き方にムラがあると破裂の原因になるので、ここはバッター液を用いてパン粉を付けるのがおすすめです。
また、すぐに揚げない場合は、このまま冷凍庫に入れます。揚げる際は解凍せずに凍ったまま油の中へ。油に入れてからは、衣を付けてすぐに揚げる場合と同じなので後述します。
揚げる際のポイント
180℃の油の中へ、コロッケを時間差で投入します。油の温度が低いと、これまた破裂の原因に。とくに家庭だとコロッケをまとめて入れれば、油の温度は一気に下がってしまいます。
最初のうちはコロッケには触らず、2分ほど経ってから油の中で転がすようにコロッケをひっくり返します(クリームコロッケが俵型なのはこのため)。それから油の温度を150~160℃に落とし、全体にこんがり色が付いたら完成です。
また油の量が少ないとコロッケの頭が空気中に出てしまい、それも破裂に繋がります。そもそも家庭用のフライ鍋は小さいため油を大量には入れられず、まったく破裂させないで作ろうとするのは至難の業なのです。しかし多少破裂してもオイシーことには変わらず、それもまた家庭料理の魅力ではないでしょうか。
完成 It’s ready to eat!!
揚げ物は、揚げたてに限ります。
それでは早速食べてみましょう!
モグモグモグ……
中がとっても濃厚ですね。玉ねぎの甘さとカニカマの風味もしっかり感じられます。衣のサクサク具合もたまりません。
カニクリームコロッケを作るのは難しいイメージがあるかもしれませんが、一度作ってしまえば案外簡単に作れるものです。とくにベシャメルソースをマスターすれば、さらに料理の幅が広がるので、ぜひチャレンジしてみてください。
レシピ Recipe!!
<材料>2人分(約6個作れる分量)
カニカマ・・・・・・75g(ほぐす)
玉ねぎ・・・・・・・1/2玉(薄切り)
オリーブオイル・・・大さじ1
バター・・・・・・・20g
バター・・・・・・・30g
薄力粉・・・・・・・30g
牛乳・・・・・・・・300cc
(A)塩胡椒・・・・・・・適量
(A)コンソメ・・・・・・適量
(A)粉チーズ・・・・・・大さじ1弱
(A)ブランデー・・・・・小さじ1
パン粉・・・・・・・適量
(B)卵・・・・・・・・・1個
(B)薄力粉・・・・・・・大さじ4
(B)水・・・・・・・・・大さじ2
下準備など
- 半冷凍させるのに1時間半~3時間かかります。(手順10)
- 油の量が少なく、コロッケの頭が空気中にはみ出していると、コロッケが破裂する可能性があります。
- 一度に大量のコロッケを揚げると油の温度が低下し、コロッケの破裂に繋がります。通常の家庭用フライ鍋であったら、同時に揚げるのは最大でも3つまでにとどめておきましょう。
手順
1,オリーブオイルを引いたフライパンにバター(20g)を入れて弱火にかけ、玉ねぎをじっくり炒めて水分を飛ばす。
2,(1)にカニカマを加え、カニカマの風味が立つまで炒める。一度バットに移す。
3,フライパンにバター(30g)を入れて弱火にかけ、バターがほぼ溶けた頃に薄力粉を加える。
4,バターと薄力粉を馴染ませるように混ぜてルウを完成させる。
5,ルウの表面がフツフツしてきたら人肌に温めた牛乳を3~4回に分けて加え、都度しっかり混ぜる。
6,ソースにとろみがついてきたら漉す。
7,(6)に(2)を加え、(A)で味を整える。
8,(7)を薄いバットの上に広げ、下から冷水を当てて一気に粗熱をとる。
9,(8)を50gずつに分け、それぞれラップの上に乗せる。ラップで包み、俵型に成形する。
10,(9)を冷凍庫に入れ、パン粉を付けられる固さまで冷凍する(1時間半~3時間が目安)。
11,(10)を冷凍庫から出したらもう一度形を整え、混ぜ合わせた(B)にくぐらせ、パン粉を塗す。
12,180℃の油の中へ、(11)を時間差で入れていく。
13,2分ほど経ったら、菜箸を使って油の中で(12)を転がすように上下をひっくり返す。
14,油の温度を150~160℃に落とし、全体にこんがり色が付いたら完成。
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