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【レシピ】中華風豚の角煮!本格的な味の「東坡肉(トンポーロー)」をおうちで作ろう

キンクマ
門外不出のレシピだヨ。

 

最高に美味しい東坡肉を家で味わおう

中華料理屋さんに行って、誰しも一度は「東坡肉(トンポーロー)」を食べたこと、もしくは見たことがあるのではないでしょうか。じっくり煮込んだ豚バラ肉には美しい照りが乗り、八角やシナモンなどのスパイスの香りが食欲を刺激してきます。

日本の角煮との一番の違いは、東坡肉は皮つきの豚バラ肉を使っている点です。しかし皮つきの豚バラ肉は日本では手に入りにくいので、スーパーやお肉屋さんで簡単に手に入る豚バラ肉を購入して作れば問題ありません。この記事を参考に、かつてトンポーさんが考案したという東坡肉をぜひご家庭でも作ってみましょう。

 

今回のポイントや見どころ
・紹興酒と中華醤油を使って本場の味に近づけよう!
・豚バラ肉は表面を焼き固めてから煮込もう!
・豚バラ肉を柔らかくし、しっかり味が染みるやり方を覚えよう!

お料理開始 Let’s Cooking!!

紹興酒と中国醤油を使う

本場の東坡肉は皮つきの豚バラ肉を使って作りますが、日本では皮つきが手に入りにくいので通常の豚バラ肉を使いましょう。また今回は少しでもお店の味に近づけるため、紹興酒と中国醤油を使います。

 

キンクマ
少し大きめのスーパーだと本格的な中華の調味料が売られているネ。

 

中国醤油を豚バラ肉全体に塗る

豚バラ肉全体に中国醤油を塗ります。手指か刷毛を使ってムラなく塗ってあげましょう

豚バラ肉を焼きかためる

油を引いていない冷たいフライパンに脂身を下にして並べ、中強火にかけます。脂身の面には軽く焦げ目がつく程度に火を入れ、残る面はキンクマ色になる程度に軽く焼いてください
焼く理由は諸説ありますが、醤油と豚のたんぱく質を熱で結合させることで煮崩れしにくくするためと言われています。ほかにも余分な脂を落とすためにも大切な工程ですね。筆者個人的には美味しそうな色合いを出すためにも、必ず焼くのをおすすめします。
キンクマ
ブタさんの脂がだんだんと溶け出してくるヨ。

 

豚バラ肉を煮込んで柔らかくする

鍋に焼いた豚バラ肉を直接入れ、たっぷりの水・紹興酒・砂糖・生姜・長ネギの青い部分・八角・シナモン・花椒も入れて中強火にかけます。豚の臭みを抜きつつ、とにかく柔らかくする工程です。八角やシナモンなどがなければ、五香粉で代用しましょう。

ちなみに本場では大量の紹興酒を使って煮込みますが、日本人の味覚からすれば塩っけが強く感じます。そのため日本の中華料理屋さんで食べられるトンポーローの多くは、少し甘味のある日本人向けの味に落ち着いています。

さて、ある程度アクを取ったら、火を少し落としてから落し蓋をして3時間ほどぐつぐつタイムです。途中汁が少なくなったら水を都度足してください。また水を足すタイミングでいいので、表面に浮いてある油を見える範囲ですくい取っておきましょう

 

キンクマ
油を取り除かないと、くどい味になるネ。

 

味をつけるための煮込み作業

3時間後に火を止め、常温に戻るまで放置します。それから豚バラ肉を崩れないように慎重にまな板の上に取り出し、適当な大きさに切り分けましょう

切った豚バラ肉を再び煮汁に戻し入れてください。中国醤油・日本の濃口醤油・オイスターソース・鶏ガラスープの素・追加の八角・シナモン・花椒を再び加え、中火にかけます(本記事では写真が見やすいように長ネギは取り除きました)。沸いてアクを取ったら、落し蓋をして適宜水を足しながら2時間ぐつぐつタイムです。

 

キンクマ
種類の違う醤油を上手く混ぜあわせたら、味に深みが生まれるヨ。

 

煮汁を煮詰める

2時間ほど煮込んだら、煮汁を煮詰めていきます。煮汁が減ってきたら落し蓋を外し、スプーンを使って煮汁を豚バラ肉にかけてあげてください。煮汁の量が少なくなったらとろみがつくので、火を止めて完成です。

 

キンクマ
紹興酒はじっくり煮詰めてようやく旨味が生まれるネ。だけど煮詰めすぎには気をつけよう!

完成 It’s ready to eat!!

 

東坡肉は照りが美しいですよね。
さあ、それでは大量の白米とともにいただきます!

 

モグモグモグ……

 

箸を入れた瞬間にお肉の繊維が崩れます。じっくり煮込んだ甲斐がありました。そして注目の味ですが、豚の旨味とコク・甘さなどすべてが一体となって、とにかく絶品です。

煮込み時間は長い料理ですが、調理工程は特別難しいことはありません。ぜひお時間がある日にでも、この記事を参考に東坡肉を作ってみてください。

 

キンクマ
これは白米が止まらない味だヨ。
キンクマの奥さん
止めなさい。

レシピ Recipe!!

<材料>4人分

豚バラ肉・・・・・・600g(皮つきがおすすめ)

(A)水・・・・・・・・・・2L
(A)紹興酒・・・・・・・・180ml
(A)砂糖・・・・・・・・・大さじ4
(A)長ネギの青い部分・・・2本分
(A)生姜・・・・・・・・・3かけ
(A)八角・・・・・・・・・1個
(A)シナモン・・・・・・・2~3センチ
(A)花椒・・・・・・・・・3~4粒

(B)中国醤油・・・・・・・大さじ3
(B)濃口醤油・・・・・・・大さじ1
(B)オイスターソース・・・大さじ2弱
(B)鶏ガラスープの素・・・小さじ1
(B)八角・・・・・・・・・1個
(B)シナモン・・・・・・・2~3センチ
(B)花椒・・・・・・・・・3~4粒


下準備など

  • 八角・シナモン・花椒がなければ、五香粉で代用できます。

 

手順

1,豚バラ肉の表面全体に、分量外の中国醤油を塗る。
2,冷たいフライパンに豚バラ肉の脂身を下にして置き、中強火にかける。脂身は焦げ目がつく程度焼き、他の面はキンクマ色になるまで焼く。
3,(2)で焼いた豚をそのまま鍋に移し、(A)を入れて中強火にかける。
4,沸いたらアクを取り、火を少し落として落し蓋をして3時間煮込む。煮汁が減ってきたら都度水を足し、目に見える範囲で浮いている油も取り除く。
5,火を止め、そのまま放置して常温に戻す。
6,豚バラ肉が崩れないようにまな板の上に取り出し、適当な大きさに切り分ける。
7,(6)を再び煮汁の中に戻し、(B)を加える。
8,中火にかけ、沸いたら落とし蓋をし、2時間煮込む。煮汁が少なくなったら都度水を足す。
9,煮汁を1/3程度まで煮詰める(とろみが十分つくまで)。

 

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