伊達巻はどうすれば美しく作れるの?
今回は、おせちの定番である「伊達巻」の作り方をご紹介。作り方はとってもシンプルですが、なかなか市販の伊達巻のように美しく仕上がらないですよね。
そこでこの記事では、元板前である筆者が伊達巻を美しく仕上げるためのテクニックを写真付きでまとめてみました。みなさんが作る伊達巻が、今年こそは満足いくものであることを願って書きましたので、ぜひ最後までご覧ください。
・伊達巻の生地は一度漉したら滑らか食感に仕上がる!
・伊達巻の焼き方をマスターしよう!
・伊達巻は仮巻きすれば巻きやすくなる!
お正月が待てないから「伊達巻」を作ったネ✨
ハムスターみたいにふわふわな食感だったヨ🤤#おうちごはん pic.twitter.com/3xPTi3h88M
— キンクマ主夫@料理家ハムスター (@kinkumashuhu) October 17, 2024
お料理開始 Let’s Cooking!!
はんぺんを使うと簡単で美味しい
通常は白身魚のすり身かエビのすり身を使いますが、はんぺんを使っても美味しく作れます。
材料をすべて混ぜて漉す
材料をすべて容器に入れ、ミキサーで混ぜましょう。はんぺんはできる限り小さく千切ってください。あまり混ぜ過ぎると空気が入って、焼くときにケーキのように膨らんでしまうので注意しましょう。
材料を混ぜ終わったら、目の細かいザルで一度漉します。このひと手間で、食感が滑らかになりますよ。
アルミでフタをして弱火で5分焼く
薄く油を引いた卵焼き器(縦18センチ×横15センチのものを使用)を中強火で焼きます。しっかり卵焼き器が熱くなったら卵液を流し込み、弱火に落とします。
アルミでフタをしたら、この状態で10分焼きます。卵焼き器で焼く場合はどうしても焼きムラができますが、5分ほど焼いたあと卵焼き器を手前や奥に数分おきに動かしてあげることで、少しは焼きムラがマシになりますよ。
ひっくり返して焼き上げる
アルミを外して表面を触ってみましょう。表面が乾いているなら、フライ返しを使って慎重に焼き色を確認してみて、十分だと思ったらそのままひっくり返します。もしまだ加熱不十分だったら、再びアルミでフタをして2分追加で火を入れてみてください。
ひっくり返したら、さらに5~6分焼きます。串を刺して、液体がついてこなければ焼き上がりです。
鬼すだれに伊達巻を移す
鬼すだれを卵焼き器の上において、左手は卵焼きの取っ手を持ち、右手は鬼すだれの中心を押さえます。この状態で手をくるっと返し、鬼すだれの上に伊達巻を移しましょう。最初に焼いた面がギザギザのほうに乗った形になります。
伊達巻が崩れないように、手前3センチが空くように移動させてください。ちなみに鬼すだれのヒモの結び目が奥です。
切れ込みを入れると巻きやすい
手前5センチに、包丁でうっすら切れ込みを数本入れ、巻きやすくします。
仮巻きすればきれいに仕上がる
形よく作るためには、本巻きの前に仮巻きするのがおすすめです。一度鬼すだれごと巻いて、10分放置することで巻きやすくなります。
それでは仮巻きしていきましょう。まず手前を菜箸で押さえながら、手前5センチを巻き込みます。この最初の巻き込みでグッと力を入れ、数秒手を止めて固めてください。
そして菜箸は慎重に抜き取り、伊達巻が崩れないように鬼すだれごと最後まで巻いてください。巻き終わったら両端に輪ゴムをして、10分放置です。
本巻きする
10分後に輪ゴムを外して開いたら、今度こそ本巻きです。また手前側を巻くときは菜箸を使ってもいいですし、使わなくてもかまいません。
伊達巻は立てて冷やす
巻き終わったら両端に輪ゴムをし、コップのなかに立てます。こうすることで余分な水分が下に落ち、日持ちしやすくなります。
この状態で冷蔵庫に入れ、最低でも4時間程度冷やし固めましょう。食べる直前に鬼すだれを外し、お好みの厚さに切り揃えたら完成です。
完成 It’s ready to eat!!
焼き色もバッチリで可愛く完成しました。
それでは早速食べてみましょう!
モグモグモグ……
とってもふわふわな食感です。お魚の香りがわずかに鼻を抜け、卵の風味と優しい甘さが口いっぱいに広がります。
まるでスイーツ間隔で食べられますね。本当に美味しいので、ぜひこの記事を参考に、お正月だけとは言わず定期的に伊達巻を作ってみてください。
レシピ Recipe!!
<材料>2人分
卵・・・・・・・・・4個
はんぺん・・・・・・90g
出汁・・・・・・・・大さじ2
みりん・・・・・・・大さじ1
砂糖・・・・・・・・大さじ1.5
はちみつ・・・・・・大さじ1/2
塩・・・・・・・・・少々
下準備など
- 卵焼き器の大きさは縦18センチ×横15センチのものを使用しました。
- 鬼すだれがなくても、普通の巻きすやラップでも代用できます。
手順
1,材料をすべてミキサーにかける。はんぺんはできる限り小さく手で千切る。ミキサーにかけ過ぎると空気が入って生地が膨らむので注意する。
2,目の細かいザルで(1)を漉す。
3,卵焼き器に薄っすら油を引いて中強火で熱する。
4,(2)を流し込んで弱火に落とし、アルミでフタをして10分焼く。
5,アルミを外して、表面が乾燥しているのを確認する(触っても生地が手につかない程度)。フライ返しを使って焼き色がついていることを確認したら、そのままひっくり返す。
6,さらに5分焼く。串を刺して、串に生地がついてこなかったら焼き上がり。
7,鬼すだれに生地を移す。
8,記事本文を参考に仮巻きして、10分置く。
9,記事本文を参考に本巻きする。
10,コップに鬼すだれごと伊達巻を立て、冷蔵庫で少なくとも4時間程度冷やし固める。
11,鬼すだれを外してお好みの大きさにカットする。
お手数ですが、
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