そこで今回は、まだあまり知られていない「ネットで買えるレアお肉18選」をご紹介。パーティー料理やバーベーキューなどで提供すれば、盛り上がること間違いなしのお肉もあるので、ぜひ最後までご覧ください。
- 1 牛豚鶏だけじゃない!ネットで買える珍しいお肉
- 2 ネットで買える珍しいお肉18選
- 2.1 日本の定番ジビエ「イノシシ」
- 2.2 栄養満点のジビエ「シカ」
- 2.3 幻のジビエと呼ばれる「アナグマ」
- 2.4 海外では定番の味「ウサギ」
- 2.5 歴史ある沖縄の味「ヤギ」
- 2.6 日本の高級ジビエ「クマ」
- 2.7 徐々に認知度アップ「キョン」
- 2.8 オーストラリアの定番「カンガルー」
- 2.9 中東の定番「ラクダ」
- 2.10 北海道の海獣「トド」
- 2.11 脂身がたまらない「カモ」
- 2.12 フレンチの高級食材「ハト」
- 2.13 日本の国鳥「キジ」
- 2.14 小さくても味は十分「ウズラ」
- 2.15 最大級の鳥は味も十分「ダチョウ」
- 2.16 ダチョウのそっくりさん「エミュー」
- 2.17 実は美味い「ワニ」
- 2.18 指定外来生物「ウシガエル」
- 3 おわりに
牛豚鶏だけじゃない!ネットで買える珍しいお肉
身近になったジビエ
ジビエは味の振れ幅が大きいことに注意
そもそもジビエとは、狩猟によって捕獲された自然界に生きる動物のお肉のことを指します。日本国内では主に、イノシシ・シカ・カモなどが有名です。
家畜とは違いジビエは、当然育った環境が個体ごとに違うため、肉質の硬さや味の違いにつながるのです。ほかにもオスかメスといった性別や、年齢の違いなどによっても味の違いは生まれます。
また狩猟さんの動物を捌く技量によっても、ジビエは味が大きく異なります。美味しいジビエにありつくためには、腕のいい猟師さんから直接買いつけることが一番おすすめです。ただし安全のために、必ず「食肉処理業」「食肉販売業」の許可が下りていることが確認できる猟師さんの元から購入してくださいね。
ジビエは加熱不足には十分注意しよう
イノシシやシカといった野生動物は、E型肝炎ウイルスや腸管出血性大腸菌など、さまざまなウイルスや菌を保有していることがあります。加熱不十分のジビエを食べることは、深刻な食中毒の原因となるので十分注意しましょう。
海外では当たり前に食べられる日本ではレアなお肉
日本国内で食べられるお肉は、牛・豚・鶏の3種類がメインです。しかしヨーロッパではヒツジやウサギ、ハトなども一般的に食べられますし、オーストラリアではカンガルーも食べられます。これら海外では当たり前に食べられるお肉は、案外日本国内でも通販で手に入るのでぜひ注目してください。
ネットで買える珍しいお肉18選
日本の定番ジビエ「イノシシ」
味の濃い豚肉のような味わい!ぼたん鍋が大人気
基本的にイノシシ肉は、ほぼ豚肉と同じ味わいと食感ですが、旨味は豚肉よりも深く感じられます。さらに厚い脂身は甘味さえあり、定番の鍋だけでなく焼いて食べても美味しいです。
兵庫県の丹波篠山市の郷土料理である「ぼたん鍋」は、みそベースの出汁汁でイノシシ肉と野菜を楽しむ料理であり、今では全国各地にぼたん鍋の専門店があります。イノシシ肉を切ってお皿に盛り付けたときの様子が牡丹(ぼたん)の花に似ているため、イノシシ肉はぼたん肉とも呼ばれるようになったのですね。
栄養満点のジビエ「シカ」
ジビエ初心者にもおすすめ!シカを食べて元気になろう
シカ肉は高タンパク質低カロリーであり、豊富な鉄分を含むヘルシーなお肉です。牛の赤身のような見た目通り、とても淡泊な味わいですが、噛めば噛むほど旨味と肉汁が口いっぱいに広がります。
日本では、おもにホンシュウジカとエゾジカの2種類が有名です。一般的にはエゾジカの方が味が濃いと言われますが、ジビエ肉は獲れたシーズンや狩猟・解体方法でも味が左右されるので注意しましょう。
幻のジビエと呼ばれる「アナグマ」
あまり出回らない知る人ぞ知る高級肉
アナグマは名前に「クマ」とつきますが、クマの仲間ではなくイタチの仲間です。北海道を除く全国各地の山間部に生息するアナグマは、可愛らしい見た目であることからファンも多い動物ですが、畑の野菜や果物を荒らすことから害獣扱いされます。
そんなアナグマの肉の特徴は、脂肪層の厚さです。とくに山の中に木の実が増える秋頃になると脂の旨味が増していき、ほかの動物の肉では決して味わえない圧倒的甘さを感じることができます。しかし一頭のアナグマから取れる肉は少ないため流通することがあまりなく、そのため「幻のジビエ」と呼ばれるのです。
海外では定番の味「ウサギ」
ヨーロッパや中国では定番の食用肉
ウサギ肉は鶏肉に近い味と言われますが、繊維がより細かく、柔らかい食感が特徴です。どんな調理法でも美味しく料理できますが、ウサギ肉は脂が少ないので、焼き過ぎると固くなりやすいので注意しましょう。
また栄養価が高いのも嬉しいポイントで、ビタミンB群・鉄・リンなどを多く含み、低カロリー高タンパク質でも知られています。フランスやスペインといった海外では、ウサギ肉は今でも一般的に広く流通していることが知られていますが、国内でも古くから秋田県の食用ウサギ「ジャンボウサギ」が有名であることを忘れてはいけません。
歴史ある沖縄の味「ヤギ」
沖縄では古くから愛されるヤギ肉
ヤギ肉は、マトンのような味わいと噛み応えが特徴の野性味が強いお肉です。ラム肉や牛肉と比べて低カロリー・高たんぱく質で、鉄や亜鉛などのミネラルも豊富。
沖縄ではヤギ肉は定番食材であり、祝いの席のご馳走として、ヤギ汁やヤギ刺にして楽しまれます。沖縄の飲食店では取り扱っているお店が多いので、観光の際にヤギ肉を味わうのもチャンスです。
日本の高級ジビエ「クマ」
ほかのジビエでは味わえないクセがある旨味
食感こそは牛肉のようですが、多少のクセがある脂身にはたっぷりと旨味が詰まっています。さらに赤身部分は繊維感が強いため、下処理を怠って調理すると思った通りの仕上がりにならないでしょう。
またクマ肉の中でも、とくに手は高級食材として扱われます。主に東北や北海道ではクマの手を食べることができるお店が少なからずあるので、ぜひ機会があればチャレンジしてみてください。
千葉で大繁殖するシカ科の動物キョン
キョンはもともと中国原産の外来種ですが、日本では千葉県をはじめとした一部地域にしか生息していない小型のシカ科の動物です。近年キョンの生息数が増え、農作物に甚大な被害をもたらし始めています。
そんなキョンの肉質は赤身で柔らかく、同じシカ科のエゾジカと比べると味は淡白なので、ジビエ初心者にもおすすめ。骨付きのまま出回ることが多いので、ぜひベーベーキューの主役として食べてみましょう。
オーストラリアの定番「カンガルー」
カンガルー肉はヘルシーで栄養豊富な赤身肉
カンガルー肉はほかの食肉と比べて圧倒的に脂質が少なく、高タンパク質で栄養豊富なのが特徴です。味は一切クセがなく、どんな料理や味つけにも合います。赤身ですが、思ったほど固くもありません。
日本ではあまり馴染みのないカンガルー肉ですが、オーストラリアではメジャーな食材です。部位ごとによっても違う味や食感を楽しめるため、いろいろな料理を試してみましょう。
中東の定番「ラクダ」
まるで牛肉のような高級感
ラクダ肉は牛肉に似た赤身ですが、牛肉よりも脂肪が少ないため、ほど良い噛み応えが特徴的です。低カロリー・高たんぱく質・低コレステロールで、牛肉やマトンと比べて鉄分が多いため、非常に栄養価が高い食肉として知られています。
まだ日本では珍しいラクダ肉ですが、中東では当たり前に食用とされるお肉であり、中国では高級食材として扱われているのです。ラクダ肉が手に入った際には、やはりまずはステーキで味わってみてください。
北海道の一部地域で食べられる珍味
トド肉は弾力がある食感に加え、クジラにも似た強い味を持つことが特徴です。多くの場合は加工品となり、カレーや大和煮など濃い味付けの料理で楽しまれます。
北海道の一部地域でトドは狩猟されますが、駆除頭数制限があるため、生の肉が出回ることは少ないでしょう。トドの生肉を扱う飲食店では、鍋や焼き肉をはじめ、新鮮であれば刺身で食べられることもあるそうです。
脂身がたまらない「カモ」
鳥の中でも人気が高いカモ肉
カモ肉の肉質は引き締まり、皮目以外は鮮やかな赤身であることが特徴です。脂肪も多いため味は濃厚ですが、脂の融点が他の動物の肉と比べて低いため、消化されやすく体内に貯まることもありません。
一般的に鴨肉といえば真ガモ・アヒル・合ガモのことを指し、一般的にスーパーで買える鴨肉の多くは合鴨です。真ガモは正真正銘野生のカモであり、アヒルは真ガモを家畜として飼育されたもの、そして合ガモは真ガモとアヒルを掛け合わせたものを言います。この中でもとくに長距離を飛来して日本にやってくる真ガモは入手は難しいですが、野生味が強く低カロリーです。
フレンチの高級食材「ハト」
レバーのような風味とジューシーさが特徴
鳩肉は日本ではまだ馴染みが少ない食材ですが、フレンチでは高級食材として扱われ、「ピジョン」という名で親しまれています。赤身肉で鉄分が多く含まれ、レバーのような風味と噛めば噛むほど味が出るジューシーさが特徴です。また鉄分だけでなくビタミンも豊富で、「動物界の高麗人参」と呼ばれるほどの隠れたスーパーフード。
そんな鳩ですが、実は日本で主に狩猟される「キジバト」は一般への流通が今のところほぼありません。鳩肉の味が気になる人は、海外産の飼育された鳩肉を入手しましょう。
日本の国鳥「キジ」
古くから食べられてきた日本の国鳥
キジ肉は鶏肉よりも食感はありますが固すぎることもなく、深い味わいと上品な脂の旨さが特徴です。鶏肉と同じ調理法で問題ないため、とくに変わった下処理も必要なく、誰でも美味しく調理して食べることができます。
またキジは古くからハレの日の食材として親しまれているほか、現在では国鳥に指定されている鳥です。さらに兵庫県や静岡県の一部などでは食用目的でキジが飼育されており、これからますます需要の拡大が期待されます。
小さくても味は十分「ウズラ」
縁起がいい鳥としても知られるウズラ
小さな鳥であるウズラは、近年では主に卵を食べるイメージが強いかもしれません。戦国時代にはウズラの鳴き声が「ゴキッチョー(御吉兆)」に聞こえることから縁起のいい鳥として扱われていた歴史もあり、近年でも一部の焼き鳥屋さんではウズラ肉を扱っているお店もあります。
味は小さいながらも十分濃厚で、そして柔らかいのが特徴です。小骨が多いので、その周りの肉をしゃぶるようにして楽しみましょう。
最大級の鳥は味も十分「ダチョウ」
クセのない赤身が特徴で栄養満点!
鳥肉といえば白身であることがほとんどですが、ダチョウは牛肉に似た赤身であることが特徴です。また味も牛肉に似ている部分があり、クセがなく柔らかな食感が楽しめます。
さらに低カロリー・高たんぱく質・低脂肪であり、鉄分やミネラル、ビタミンも多く含んで栄養満点。新鮮なお肉が手に入れば、ぜひタタキやレアステーキで食べてみましょう。
ダチョウのそっくりさん「エミュー」
エミュー肉はダチョウ肉と同様、鳥肉には珍しい赤身であることが特徴です。ちなみにエミューもダチョウも飛べない鳥として有名で、エミューの翼はとても小さく退化しています(ダチョウは翼はあるが飛べない)。飛ばないので両者ともむね肉が発達せず、主に食肉とされる部位はもも肉です。
これまた味もダチョウ肉とそっくりで、エミュー肉は牛肉と近い味わい。栄養価の面でも似ていて、低カロリー・高たんぱく質・低脂肪であり、鉄分やミネラル、ビタミンも多く含んで栄養満点です。
実は美味い「ワニ」
見た目以上に柔らかくて美味しいワニ肉
皮つきのワニの腕肉が販売されていることもあり、その見た目のグロテスクさから中々食べる勇気を持てない人もいるでしょう。しかし実際は驚くほどクセがない味わいで、その食感は柔らかい鶏肉。皮もコラーゲン質で、噛めば噛むほど口いっぱいにジューシーな肉汁が溢れてきます。
またワニ肉は、テール(尻尾)・タン(舌)など、さまざまな部位を美味しく食べることが可能です。ちなみに広島県の一部で食べられている「ワニの刺身」とは、爬虫類のワニではなくサメのことなので注意しましょう。
指定外来生物「ウシガエル」
鍋ぬ入れてもから揚げにして食べても美味い万能食肉
食用ガエルとして知られるカエルの中でも大型のウシガエルは、日本では大正時代に養殖がスタートしましたが、残念なことにカエルを食べる食文化はメジャーにはなりませんでした。それどころかウシガエルは日本各地の河川や池で大繁殖し、日本の生態系を脅かす存在となったため、今では指定外来生物(生きたままの運搬は禁止なので注意)に指定されています。
そんなウシガエルは柔らかい鶏肉、または鍋のフグのようなあっさりした味と食感で、どことなく独特な風味を感じることも。小骨が多いですが、鍋や唐揚げといった定番料理で楽しむことができます。
おわりに
近所のスーパーでは見かけないような動物のお肉も、実はネットで多くの種類を購入できることが分かったと思います。そして、これらのお肉は決して牛・豚・鶏に味が劣るわけではないこともご理解ください。さまざまな動物のお肉を食べることで、みなさんが新たな楽しみを発見できることを願っています。
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