実は奥が深いマッシュポテトの作り方をご紹介
洋食のお店で食べる「マッシュポテト」は、なぜか家庭で作るものよりも濃厚で滑らかですよね。一見すると材料も作り方もシンプルなのに、実は案外難しい料理なのです。
この記事では、家庭でもすぐにマネできる、実際のお店で作られるマッシュポテトのレシピを詳しくご紹介。じゃがいもの性質をしっかり理解し、バターを思い切って大量に使うことで、誰でもプロ並みの味を再現できます。ぜひ最後までご覧ください。
・じゃがいもの性質を科学的に理解しよう!
・バターを惜しまず投入しよう!
スタバのフラペチーノじゃないヨ💦
「マッシュポテト」だヨ💦
バターたっぷりで罪深い味ネ✨
びっくりするぐらい滑らかだヨ🐹
また食べたいネ🤤#おうちごはん#ネクストフーディスト pic.twitter.com/rIaYLHVj7v
— キンクマ主夫@料理家ハムスター (@kinkumashuhu) January 18, 2024
お料理開始 Let’s Cooking!!
「男爵」がマッシュポテトとの相性が抜群
じゃがいもの品種は何でもかまいませんが、今回は男爵を使います。男爵はホクホクした食感と甘味が特徴なので、マッシュポテトにはうってつけですよ。
じゃがいもの皮は風味付けのために使用する
しっかり洗ったじゃがいもの皮を剥いていきます。あとで皮も使用するので、皮剥き前に芽や傷んでいる部分を取り除いておきましょう。
スライスしたじゃがいもを塩茹でする
皮を剥いたじゃがいもを1.5~2センチ程度の幅でスライスし、水から塩茹でしていきます。最初は中強火で、沸騰してからは弱火に落としてください。串がスーッと入る固さにまで茹でたら、ザルにあげます。
じゃがいもは必ず裏ごしする
マッシュポテトの食感をよくするための秘訣は裏ごしすることです。マッシャーで潰す場合と比べると、滑らかさが大きく異なります。
また、じゃがいもは必ず熱いうちに裏ごししなければなりません。じゃがいもが熱いうちは、じゃがいもの細胞間をつなぐペクチンも柔らかくなっているため、裏ごししやすい状態です。
しかし、じゃがいもが冷めると再びペクチンが細胞間をガッシリつなぎ止めてしまいます。さらに、この状態のじゃがいもを無理やり裏ごしすると、細胞が壊れてデンプンが細胞外に広がり、べちゃべちゃの食感が悪いマッシュポテトになってしまうのです。
牛乳にじゃがいもの香りを移しながら温める
牛乳と生クリームを小鍋に合わせ、じゃがいもの皮・ローリエも入れて弱火にかけます。沸騰させない程度にまで温めましょう。じゃがいもの皮とローリエは、風味をよくするために必要です。
また牛乳をしっかり温めることも大切な作業で、冷たい牛乳をそのまま加えてはいけません。冷たい牛乳を加えるとじゃがいもが冷め、牛乳と馴染むまでに時間がかかってしまい、その分じゃがいもをかき混ぜることになります。そうなるとじゃがいもの細胞が壊れるリスクは倍増し、裏ごしのときにも少し触れましたがマッシュポテトの食感が悪くなるのです。
バターはじゃがいもの量の1/4を使用
じゃがいもの量の約1/4にあたるバターを用意します。恐ろしい量に感じるかもしれませんが、フレンチのお店ではもっと使用していることが多いです。
またバターも常温に戻しておいてください。牛乳を温めておくのと同じ理由です。
じゃがいもとバターを馴染ませる
じゃがいもを弱火にかけながら、バターを3回に分けて入れていきます。この際、じゃがいもに含まれた余分な水分を飛ばすイメージをもちながら、手早くバターを溶かしてあげてください。くれぐれも激しくかき混ぜてはいけません。
牛乳を3回に分けて入れる
バターが全部溶け切ったら、続いては牛乳を3回に分けて入れていきます。牛乳を加えるたびに優しく全体を混ぜましょう。
仕上げに塩胡椒で味を整え、全体を十分練ったら完成です。冷めると少し固くなるので、ちょっとゆるめぐらいに仕上げてください。
完成 It’s ready to eat!!
バターの甘い香りが漂っていますね。
それでは早速食べてみましょう!
モグモグモグ……
う~ん、まるで生チョコを食べているかのような感覚になります。凄く滑らかです。そして口いっぱいに広がるじゃがいもの風味とバターの香り。
手作りのマッシュポテトは高級感がありますね。メインのおかずにも引けを取らないほどです。
マッシュポテトは作る際にはいろいろと注意点がある料理でしたが、本当にオイシーので、ぜひこの記事を参考に作ってみてください。マッシュポテトの概念が変わりますよ。
レシピ Recipe!!
<材料>4人分
じゃがいも・・・・・400g
バター・・・・・・・80g
牛乳・・・・・・・・100ml
生クリーム・・・・・100ml
塩胡椒・・・・・・・適量
ローリエ・・・・・・1枚(あれば)
下準備など
- バターは常温に戻しておいてください。
手順
1,じゃがいもの表面を洗い、芽や傷んでいる部分をくり抜いたあと、皮を剥く。皮はあとで使用。
2,(1)を鍋に入れて水を張り、分量外の塩を入れて下茹でする。串がスッと入るようになったらザルにあげる。
3,(2)を熱いうちに裏ごしする。
4,小鍋に牛乳・生クリーム・ローリエの葉・じゃがいもの皮を入れ、沸騰させない程度まで温める。
5,(3)を鍋に入れて弱火にかけ、バターを3回に分けて入れ、溶かす。
6,(5)に(4)の混ぜた牛乳・生クリームを3回に分けて入れる。
7,(6)をしっかり練って、塩胡椒で味を整える。
お手数ですが、
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